と言っても、実際にはよくわからないと思うので、
自分の身体に関心を持ってみてくださいね。
「○○を食べた次の日は調子良い」とか、逆に調子が悪いとか、
何でもかんでもストレスのせいにするのは、考えものです。
ネットでこの本の著者がお亡くなりになられたことが話題になっています。
桐山秀樹さん死去、「糖質制限ダイエット」の伝道師
⇒ http://www.huffingtonpost.jp/2016/02/15/hideki-kiriyama_n_9234450.html
死因は心不全ということで、糖質制限が原因かどうかはわかりません。
ネットではいろんなコメントが飛び交っていました。
割と誤った認識が飛び交っていたので、このブログの読者には
いろいろと伝えておきたいと思います。
インターネットのおかげで、情報が簡単に手に入るようになりましたが、
その分、受け取る側の理解度というか、考え方が重要になってきています。
ですから、ぜひとも参考にして、磨いていってくださいね。
まず、一番気になったのが、「必須」という言葉です。
「糖質は人間に必須のものだから、制限するのがおかしい」というコメントがあり、
「糖質は必須栄養素ではないから、糖質制限は問題ではない」というコメントがありました。
これは、真っ向から戦っているわけですが、実はこの両者には「必須」という言葉の
定義が違っています。
前者の方は、「必須」を必要なものという意味で使っています。
いわゆる一般的な言葉の意味での「必須」ですね。
ちなみに辞書だと↓
[名・形動]必ず用いるべきこと。欠かせないこと。また、そのさま。ひっしゅ。
「成功のための―な(の)条件」
それに対して、後者の人は、栄養学的な意味として「必須」を使っています。
栄養学的な意味とはどういうことかというと、
「体内で合成できないため」「必ず補給をしなくてはいけない」という意味での必須です。
ですから、必須アミノ酸とか、必須脂肪酸とかはあっても、必須糖質とかはないわけです。
人間の身体は、糖質を別の形で貯蔵する仕組みがあったり、糖新生という
そもそも糖を作る働きすら持ち合わせています。
したがって、外からどうしても摂らなくてはいけない理由はありません。
だから、糖質制限が心不全に直接関与したというのは、現時点での理屈上としては、
納得できません。
ただし、人体でわかっていないことなんて、いくらでもありますので、
新たな発見によって何かがみつかるかもしれません。
桐山さんが、どれほど糖質を制限していたのかはわかりませんが、
糖質ゼロの食事はほとんど不可能です。そして、仮にある程度摂っていた場合は、
グルコーススパイクによる動脈硬化の危険性はあります。
桐山さんは、元々糖尿病であったらしいので。
個人的には、食事の半分以上が糖質というのは、摂り過ぎだと思っています。
調味料を考えると、多くの人の食事は糖質過多なはずです。
これだけ、予備軍も含めて、糖尿病や認知症が増えていて、
適切な食事が摂れているとは、到底思えません。
私もMEC食をはじめて、糖質制限を以前よりはしています。
健康診断の結果をすごくワクワクして待っています。
もし、わかったらお伝えしますね。
ソノキニの見解としては、糖質制限は現時点ではあまり問題ないと思います。
そして、止めるのであれば、まず米よりも小麦を止めて欲しいです。
和食バンザイ(笑)
追伸:私はダイエットとは、健康になることと定義しています。
体重を落とすこと、脂肪を落とすことはあくまでも健康になるための
一目安にほかなりません。個体差は必ずあります。自分の身体に関心を持ってください。
前日まで元気だった桐山さんの追悼を兼ねて↓
おやじダイエット部の奇跡 「糖質制限」で平均22kg減を叩き出した中年男たちの物語