こんばんは、ソノキニです。
世の中には、いろんなダイエットがあるものです。
今回、厚労省が問題にしているダイエットがあります。
その名は、
「ホスピタルダイエット」直訳すると、病院ダイエット(笑)
ちょっと、名前からは効きそうなイメージがありますが、やばそうです。
ニュースソースはこちら⇒
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/diet/jirei/030902-1.html(厚労省のホームページです)
平成22年12月13日 藤沢市で発表されたものは、
「MDクリニックダイエット」という名前で販売されています。
形状は、錠剤及びカプセルで、
・白色と赤色のカプセル(シブトラミンが検出されたもの)
・緑色のカプセル(シブトラミンが検出されたもの)
・濃桃色の錠剤(甲状腺末が検出されたもの)
・薄橙色の錠剤(DSS(ジオクチルスルホサクシネート)が検出されたもの)
・薄桃色の錠剤(クロルフェニラミンが検出されたもの)
・青色と水色のカプセル(フルオキセチンが検出されたもの)
等で、構成されています。
健康被害(疑い)として、今のところ、
動悸、嘔吐、息切れ、歩行困難、食欲不振、意識障害、薬剤性甲状腺機能低下症1例
が報告されています。
別の報告では、死亡も報告されています。
この中に入っている成分について、解説を入れます。
「シブトラミン」という成分は、SNRIと呼ばれる抗うつ系の成分で、体重減少も効果の
一つとして、あるようだが、効き目としては、正直、
「微妙」偽薬との比較実験でも、数%〜10%ぐらいの優位性しかないようです。
日本では、数年前にある製薬メーカーが申請したものの、許可がおりていないため、
医薬品成分として、認定されていないようです。
各国、副作用が問題になり、取り扱いに慎重になっている成分のようです。
(痩せ薬として、販売している地域もある)
日本では、本来取り扱えない成分のようですが、一部の美容外科、美容内科で
出しているところもあるようです。(知らなくて服用している?)
「フルオキセチン」はSSRIと呼ばれる、抗うつ剤の一種で、この成分も日本では、
医薬品成分として、承認がおりていない成分です。
「DSS」は日本でも、OTC薬の便秘薬に配合されている成分です。
便に腸から水をかけさせ、便をやわらかくする時に使う成分です。
「クロルフェニラミン」は、風邪薬に鼻の症状緩和を目的として、配合されています。
でも、この薬、何が怖いかって、形を変えて、同じ成分を服用させているところです。
違う錠剤を飲んでいるのに、実際は中身は同じ。
過剰投与になりかねません。
「ホスピタルダイエット」をすすめる人がいたら、ご用心を。
それと、勘違いしてもらっては困りますが、SSRI等の薬が悪いと言っている
わけではありませんからね。(全て日本では、未承認ですが)
薬は、基本的にきちっと、守って服用していただければ、余程のことは
起こりにくいですから。
最後まで、お読みいただいて、ありがとうございます。